とある人事の徒然草

東京のとある採用担当のブログ。色んな目線で働くことについて考えます。駅伝、漫画、映画など趣味の話も。

超辛口・就活で絶対落ちるワード

こんにちは。

西尾です。

 

 

こっちのブログではお久しぶりですね。

 

やはり本業で文章を書くことが多くなると、

別の時間でも文章書こうとはなりにくいですね。

 

ただ、思うところも色々と溜まってきたので、年末年始にかけてぼちぼち発散していきます。

 

 

 

さて、今回のテーマは「面接で言ったら絶対に落ちる言葉」です。

 

いやーこれ、知りたい人めっちゃいるのではないでしょうか?

「そんなものあるの?」って人もいるかと思うのですが、

会社とは、人の集合体です。

人の集合体という事は、文化が形成されます。

文化には、当然暗黙の了解が存在し、そこから外れている方はどんなに優秀でも採用には至りません。

 

そして、会社のフロントマンとなる人事や面接を担当する経営者層も当然人であり、それぞれに哲学が存在するため、当然「あ、うちに合わないな」という基準となる言葉が存在するのです。

 

今回は数社の人事の方にもご協力いただき、いくつかの「絶落ワード」とその理由について書いていこうと思います。

 

 

絶落エントリー1・リーダーシップ

まずは僕からです。

他の人のはぼかしますが、まあ自分のモノは良いでしょう。

 

リーダーシップ。

 

うん、まあ以前駅伝とリーダーの話を書きましたが、

「リーダー」になりたいならわかるんです。まだ。

けど、リーダーシップに自信あるって。

 

いやいやいやいや。

 

それ、新人で入ってきてどこで生かすの?

てか「リーダーシップ」ってそもそも何?

成果が出たのって自分のおかげなの?得意ってそういうことだよね?

 

と滝の流れのように煽り文句が浮かんできます。

 

そもそも、「目的」「熱意」「行動力」があって、そこに「相手のことを気遣える」とか「人が支えようと思う魅力がある」みたいな要素がついてきて成立する所謂複合概念

だと思うのですが、多分みんなかっこいいし、注目されたいし、凄いって思われたいんだろうなあって感じで雰囲気で使っているので、こっちからすると地獄です。

 

課題を解決するために医者、殺し屋、プログラマー、ボクサー、芸術家を集め統率し、見事解決しましたみたいな話があってはじめて自称して欲しい。

 

 

絶落エントリー2・成長

お次は本命候補と言えるでしょう「成長」

 

これを嫌う人事は意外と多い。

 

なぜか分かりますか?

 

定義があいまいすぎるから。

前提過ぎてそれを口に出す思考の浅さを露呈しているから。

 

痛烈ですが、その通りですね。

どんな会社で何をしていても、そこに自分なりの意味付けが出来る人は勝手に何か知らの力が付くんですね。

逆に、入るところでその量が変わると思っている時点で学校に通うのと企業で働くことの違いをイマイチ理解できていない証拠かなと。

ただ、この言葉が意味を成す場合があります。

それは「自分の伸ばしたい方向性が明確で、そのための必要な要件を語れること」です。

これが出来るなら、成長が目的ではなく、プロセスの状態変化に過ぎないという理解があるため違う評価になります。

 

ちなみに余談ですが、僕が今の会社で採用された理由の一つが

「成長って、正直どこでなにしても出来ると思っているので正直それを会社に求めてはいないです。成果が出ても成長、出なくて耐えるのも成長。そんなあいまいなもの背負って働きたくないので、ただ興味のあるもの、やりたいこと、求められてるもの、その辺並行して出来ることは増やしていきます。仕事関係なく。」

という小生意気なスタンスが評価されたのだとか。そうじゃなかったとか。

 

 

絶落エントリー3・学びたいです

これも凄く分かれる言葉なんですよねー。

 

うちの会社ではオッケーだったりするんですが、他社さんとかだと結構アウトみたいです。

 

理由として「仕事は学ぶところじゃなくて、アウトプットの成果を求められるところ。」という部分かなと。

それこそ、大手企業とかだと研修制度もしっかりしていて、じっくりと学べるのですが、ベンチャーだと「結果論としてめちゃくちゃ学べる」なので、そこを目的に置くとミスマッチが生まれるんですね。

 

成長にせよ、学びたいにせよ、間違っているわけでは無いものの、目的と過程がすり替わってしまったらアウトって事ですね。

 

どんどんいきます。

 

絶落エントリー4・人が好きです

このタイプが来ると僕の頭を「I like Human...」という言葉がよぎります。

 

このタイプ、十中八九「親切の押し売り」と「自己正義」を使ってくるため、僕の中では要警戒なのですが、一撃で落ちるところもあるみたいです。

 

いっそ「自己承認欲求が強いので、色んな人からありがとうって言われるとめちゃくちゃテンション上がるんですよね。必要とされ続けるために誰よりも成果出します」ぐらい振り切った方が評価高いと思うんですね。

 

人事って毎日「自分をよく見せようとする人」と会うわけですよ。そうすると、その辺りのよくある魅せ方してきても脳内で「あーこのタイプの人はこの側面あるんだよなあ」ってなるわけです。

 

 

絶落エントリー5・アイデア力を生かして

これも一撃で落とす企業多いです。

 

ちょっと考えてもらったら分かるんですが、なんで思いつきで仕事しようとしてんの?って話なんですよ。

この言葉使う大半は仕事をなめてます。

なぜ、世の中であなたが考えているアイデアが簡単に実現していないのかという構造を理解していれば、まずそんなアイデア力がある人が在野にコロコロいるわけないんですよね。

 

「知識が無い分思い切ったことも考えられます。」ぐらいが良いとこでしょうか。。

それでも評価は良くないと思いますけど。

 

 

絶落エントリー6・マイペース

フリーランスになることをおススメします。

これで組織に入ろうって思う人ほんと何考えてるんだろって思うんですよね。

 

これが許されるのは圧倒的な市場価値があって、その人を中心に仕事が回っているときにはじめて何とかなる(それでもあんまり良くは無いけど)のであって、まして他人と共存して社会に価値提供をする中でなぜ自分のペースで仕事が回ると思うんでしょうか。

 

これに関しては正直再起不能なので、仕事って何?みたいなことを考え直すところからお勧めします。

 

 

絶落エントリー7・コミュニケーションスキルに自信がある

企業においてコミュニケーションスキルはどこでも一定は求められるでしょう。

それこそ職場内で理解が違う人がいたら大惨事なので。

 

ではなぜ、このタイプが敬遠されるのか。

 

「コミュニケーションスキルに自信あります!!」って人とコミュニケーション取りたくならないからですね。。。

 

経験則としてこれを言う人の多くは「キャリアセミナーで習ったような頷き方をする」「こっちの話を聞かずに凄い喋る」「なぜかスタンスが凄く外国人」のどれかに当てはまります。

そういうある種の空気の読めなさみたいなものが求められる職種もあるのですが、所謂内勤や法人営業ではまずもって良くないですね。

 

 

絶落エントリー8・定年まで働きます

老舗の中小起業さんや大企業でもその手の人を求めているのが分かっているところなら良いのですが、その他で言ったら「うわぁ時代見れてないなぁ」って思われます。

 

今の企業の平均寿命は約18年で、年々短くなっています。

つまり、どこに入るにせよ、そこに居続けられる確証とか無いんですよ。

同時に、これだけパラレルキャリアだのキャリアアップだのと色々言われている中で、居続けることの価値って何だっけ?ってしっかり分解できているのか疑問です。

 

「何年会社があるか分からないですが、入ってメンバーが良かったら心中するつもりです。ここの考え方と事業内容が自分の人生おいてベストなんです」とかだと良いですね。

 

 

絶落エントリー9・器用なタイプなんで

出来ないことをやってない&勝ちきれないことを良いように言いすぎ。

なんのマウンティングなんだよってなります。

 

この時点で鬼のような自尊心の高さが見えるので組織人としてキツイうえに成果も出せるのか疑問という最悪な発言だったりします。

 

新卒では一定のポテンシャルが認められるから育てればいいか。。というところもありますが、転職でまだ器用なタイプやってるってそれってなんにも出来ないのともはや変わらないじゃんってなるんですよね。

何かしらはプロの基準を持っていろよと。

 

出来ないことを見られたくない人はチームを持てないし、人に教えることも出来ないし、振っちゃいけない仕事も分からないし、どうしようもないというわけです。

 

 

 

 

如何でしたか?

これ以外にも、人事によって「絶落ワード」は違います。

中には結構攻めたところを嫌がる人もいるのでその辺は相性なのですが。。

 

就活、転職を考えている人は是非気を付けてみてください。

知らず知らずのうちにあなたも絶落エントリーしているかも。

 

 

 

それでは。